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セサミスペース個展「グラス & ケース」のお知らせ

■展覧会タイトル
グラス & ケース
■作家
セサミスペース
■会期
2020年8月23日(日)~29日(土)
始発~終電(※最終日18時まで)会期中無休
■会場
プロムナード・ギャラリー
東京都千代田区神田岩本町1 都営地下鉄新宿線「岩本町」駅構内(改札外 A1・2出口方面)
■問い合わせ先
セサミスペース
T. 03-6206-8337(Toshiki Fabre)
E. mail@sesamespace.net
W. http://www.sesamespace.net/

東京をベースに活動を行うアーティスト・デュオ「セサミスペース」は、2020年8月23日(日)より、都営地下鉄新宿線「岩本町」駅構内のプロムナード・ギャラリー※ にて個展「グラス & ケース」を開催いたします。

●宇宙の端っこ
都営地下鉄「岩本町」駅の片隅、ほぼ使用されることなくデッド(展示)スペース化している壁面ギャラリー。その本来持つ非日常的な場としての特性が活かされることなく日常に埋もれてしまっている状況にセサミペースは興味を抱きました(2015年春先のこと)。ここは、われわれがテーマの一つにする「宇宙の端っこ」にふさわしい場であると!

今展は、2015年の3本の展示「東京(アズーマ・ケー)・岩本町」「続・東京(アズーマ・ケー)・岩本町」「Hair」、2017年「Rainy 豆腐」、2018年「降る本と唐辛子」、2019年「岩本町冰室(ピンサ)」につづく岩本町駅プロムナード・ギャラリー“ 通算7度目 ”の展示となります。

●経験のコラージュ
セサミスペースの幼少時代の興味・体験などを挙げてみる。S(セサミスペース)は、現在のコラージュという手法に通じる体験として、友達への年賀状作成にコラージュを多用していた。一方、M(セサミスペース)は、昆虫採集(主に甲虫)に明け暮れていたという経験がある。それらをかけ合わせて「昆虫のコラージュ」という経験のコラージュの方向性が浮かび上がる。
セサミスペースは、数ある昆虫標本から甲虫をみつける行為をファウンド・フォト的な行為としてとらえ、甲虫を見つけ、取り出す(採集する)。標本から採集した複数の個体を頭・胸部と胸・腹部にわける。その後、異なる甲虫の頭・胸部と胸・腹部を組み合わせる。別種の個体の組み合わせにより、この世界に存在しない新種の甲虫としてコラージュされる。見た目はさほど変わらないかもしれないけれど、少し違和感をもたらす。それは、セサミスペースの作品「I am meeting.」にも通じる(※当作品はeditionが3つある写真作品だが、各editionの写真をまっ二つにカットしシャッフル、ばらばらになったそれらの写真を任意に選び、ふたたび組み合わせる。一見、元通りに戻しているが、新たに組み合わされた各写真は元の写真の組み合わせではない。もしかするとedition 1とedition 3、edition 2とedition 1、といったふうに、本来のeditionとは異なる組み合わせで成立している)。
コラージュから生まれた新種の甲虫は再度、展示として標本され、この世界に存在する(していた)ことになる。
終電の後、岩本町駅構内、プロムナード・ギャラリー周辺の明かりが消えた無人の駅では、その新種の甲虫がかすかな光を放つことだろう。
今回の展示は、動物、植物、そして昆虫へとつづく、セサミスペースのいきものにスポットを当てたシリーズとなります。ふだん近くを歩いているすぐそばで作品(新種の甲虫)を発見してもらえればと願っています。

今展におきましても昨年同様、セサミスペースの作品制作のテーマ「経験のコラージュ」および「東京(アズーマ・ケー)」シリーズとして表現いたします。

足をお運びいただいた皆さまはもちろんのこと、いつも地下鉄をご利用いただいている皆さま、通りすがりの方々にも、個展「グラス & ケース」で足をとめていただき、小さな命のきらめきを感じていただければ幸いです。

sesamespace(セサミスペース)

※プロムナード・ギャラリーは、岩本町駅構内(改札外)の壁面のみの無人展示スペースです。


■作家プロフィール

セサミスペース

写真、コラージュ、ドローイング、ビデオ、テキスト、小説、インスタレーションなど多岐にわたる作品を制作。テーマは「経験のコラージュ」「宇宙の端っこ」。

S
三重県生まれ。東京都在住

M
大阪府生まれ。東京都在住

コレクション
ASIA ART ARCHIVE、香港

受賞
2010
Toyota Art Competition -とよた美術展2010 入選
2009
写真新世紀2009(蜷川実花 選) 佳作 受賞

主な参考文献
定期刊行物
2010.9
『IN/SECTS vol.002』青幻舎 
2010.1
「VIEW VIEW BOOKS」『季刊 真夜中 No.8 2010 Early Spring』リトルモア

作品集
2015
『日溜まり』 (ZINE)
2015
『I NG』 (ZINE)
2013
『HOTEL 42.195』 (ZINE)
2013
『東京(アズーマ・ケー)』 (ZINE)
2012
『early summer』 (ZINE)
2011
『sesamespace in sesamespace in sesamespace Vol.2』 (ZINE)
2011
『sesamespace in sesamespace in sesamespace Vol.1』 (ZINE)
2009
『Border』 (ZINE)
2009
『space』 (ZINE)

プロジェクト
(2011 - ) 2020.6.12 -
「点線のオルタナティブスペース」
2012.10.1 - 
「ART WALK(アートウォーク)」
2012.9.11 -
「ING」

主な個展
2020.7
「シャッター緑の森へ」ArtSticker
2019.7
「岩本町冰室」プロムナード・ギャラリー、東京
2018.6
「降る本と唐辛子」プロムナード・ギャラリー、東京
2017.6
「Rainy 豆腐」プロムナード・ギャラリー、東京
2015.11
「Hair」プロムナード・ギャラリー、東京
2015.10
「続・東京(アズーマ・ケー)・岩本町」プロムナード・ギャラリー、東京
2015.3
「東京(アズーマ・ケー)・岩本町」プロムナード・ギャラリー、東京
2013.9-10
「東京(アズーマ・ケー)」Right, there is nothing.、東京
2012.12-2013.3
「ソフトスペシフィック」fabre8710、東京
2011.7-8
「経験のコラージュ」fabre8710、東京
2008.5
「tree, woods, forest and Green Giant」dragonfly cafe、大阪
2007.10–11
「木と林と森とグリーンガム」fabre8710、大阪
2007.3–4
「coat」fabre8710、大阪

主なグループ展
2020.4-5
「写真展「STAY HOME展」〜写真家が自室で見ているものたち〜」ArtSticker
2014.3-8
「OPEN SATURDAYS」fabre8710、東京
2011.9
「東北復興支援「赤べこプロジェクト」展」@btf 3A、東京
2010.2
「Toyota Art Competition -とよた美術展2010」豊田市美術館、愛知
2009.11
「写真新世紀東京展2009」東京都写真美術館、東京
2008.10-11 
「Face to No Face」fabre8710、大阪
2008.10 
「アミューズアートジャム2008 in 京都」京都文化博物館、京都

主なイベント
2020.6
「あつまれ どうぶつの森「アートフレンドミュージアム」」ArtSticker
2020.4-6
「バーチャル背景ミュージアム」ArtSticker
2015.9
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015」京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス、東京
2014.9
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2014」京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス、東京
2014.5
「FIELD LAB BOOKSHOP」FIELD LAB、京都 (ZINE / BOOK GALLERY !)
2013.11-2014.1
「ZINE / BOOK GALLERY ! 2013」宝塚メディア図書館、兵庫
2013.9
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013」京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス、東京
2012.9
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2012」京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス、東京
2012.7-8
「ZINE / BOOK GALLERY ! 2012」宝塚メディア図書館、兵庫
2011.7
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011」アーツ千代田 3331、東京
2011.5-6
「ZINE / BOOK GALLERY ! 2011」宝塚メディア図書館、兵庫
2011.3 
「MOUNT ZINE」SUNDAY ISSUE、東京
2010.11
「THE NY ART BOOK FAIR 2010」MoMA PS1、ニューヨーク(ZINE'S MATE)
2010.7-8 
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2010」アーツ千代田 3331、東京
2009.7
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2009」VACANT、東京 (fabre8710)
2009.4
「101TOKYOコンテンポラリーアートフェア2009」アキバ・スクエア、東京 (fabre8710)


■展覧会についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。

セサミスペース
T. 03-6206-8337(Toshiki Fabre)
E. mail@sesamespace.net
W. http://www.sesamespace.net/
F. http://www.facebook.com/sesamespace


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